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メルポメネーは、
ギリシア神話に登場する
文芸の女神ムーサたちの1柱である。
その名は女性歌手の意。
長母音を省略してメルポメネとも表記される。
すべてのムーサたちと同じく
大神ゼウスとムネーモシュネーの娘で、
カリオペー、クレイオー、エウテルペー、
エラトー、テルプシコレー、ウーラニアー、
タレイア、ポリュムニアーと姉妹。
絵画などでは有翼の女性として表される事もある。
9柱のムーサたちのうち、悲劇、挽歌を司る。
楽器リラの女神でもあり、
絵画等に描かれる際の持ち物は、
仮面・葡萄の冠・靴等であるが、
この様にムーサたちが細分化されたのは
ローマ時代のかなり後期になってからである。
河神アケローオスとの間に
セイレーンたちをもうけた。
ただしこれはカリオペーや
テルプシコラーとする説もある。
また音楽家タミュリスも
メルポメネーの子といわれる。